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「っ…

引いてるよ。
むしろ呆れてる。

居たいとかじゃなくて、居てくれなきゃ困る。

俺は、ずっと一緒に居るのが当たり前だと思ってたけど、違った?」

キミの言葉に負けじと、強気な気持ちを返してみると…


始めはショックそうな驚きを浮かべてたキミの表情が…
次第に別の驚きに変わって、キュッとその顔を歪ませた。


「っっ〜〜!!
違わないっ…
違わないけど紛らわしーよっ!」

言い終えるのを待たずに再びぎゅっと抱きついてきて、俺の胸に顔を埋める。


「ごめん、ごめんっ。
改めて…ずっと一緒に居ような?」

キミの頭を、また優しく撫でながらも…

プロポーズもどきの気持ちが嬉しくて堪らなくて。


夢とは別の未来へ勇気が湧いてた。




正直その未来と向き合うのは、何よりも怖かった。

だけど…


ーどんな道でも、キミと一緒に歩きたいー

ずっと抱えてた、確かな気持ちを…
確かな現実に変えようと思えた。



その内ちゃんと俺からプロポーズしよう!
そう心に決めて。


何気にキミのドレス姿を巡らせると、頬が緩んだ。







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