恋愛図書館
確かに、言われた通り…

以前にも増して、だんだん感情のセーブが効かなくなってるし。

ホワイトデーの喧嘩で、何でもぶつけて欲しいって言葉をくれたキミに、少しずつ感情を曝け出してた。


だけど…

「……嫌?」


「っ、ヤなワケないじゃん!

も〜ぉ、道哉は自分のキスの破壊力を知らないなぁ〜!?
そんなんじゃ私の心臓が持たないよっ」


「…っ、俺だって持たないよ。

だけどそれでも、もっとキスしたい」


そう見つめると、
キミはきゅっとした表情を覗かせて。


「しょ〜がないなぁ〜!
じゃあして下さいっ?」

って嬉しそうに、照れくさそうに笑いながら…
キス待ちの仕草を向ける。


その可愛さに悶えつつも…

お互いゆっくりと瞼を閉じながら、唇を重ねる…


直前で。

今度は俺がブレーキをかけて、再びのイタズラ心でそれを焦らした。


キミから微かに悶えるような声が漏れて…
更に興奮が煽られる。

すかさず、ちゃんと唇を掴まえようとすると。


「もーおっ!しないっ…」

キミは拗ねて。
なのに笑いを携えて、キスから逃げる。
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