恋愛図書館
キミはいつも、知らない所でも…
俺の為に頑張ってくれてたんだ。

そしてこの7年間も、今も…
1人で背負って、頑張ってる。


頑張らせてばっかりで、ごめん。



だけど、これからは思いっきり甘やかすから…
あと1つだけ頑張ってくれるかな?


どうか頑張って、目を覚まして欲しい。






そんな昼下がり…

ようやく結歌の両親が病室を訪れた。


どうやら結歌の母親も入院してたようで、昨日やっと連絡が繋がったらしい。


ーおかげで妻は塞ぎ込んでっ…ー
そう怒鳴られた通り。

結歌の失踪が、かなりこたえてたのかもしれない。


とはいえ。
現状は、それどころじゃなくて…

俺を目にした結歌の父親は、見る見るうちに激昂を纏った。



「貴様ァァ…
よくも娘をこんな目にぃっ!!」


頭を下げた俺は、すぐに胸ぐらを掴まれて…
次の瞬間。


ガッ、ダァーン!!と、
抵抗もしない俺の体は、床に殴り倒された。
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