恋愛図書館
「だったら尚更、申し訳ないです…
でも俺なら大丈夫ですからっ…!」


「早坂さんが無理するだけじゃすみませんよ?
それは桜菜にも影響します。

とりあえず、その事も含めてお話ししましょう。せっかく桜菜も眠ってますし…」


確かに俺も話したかった。

結歌の両親から病状を聞いたんじゃないかって…
早くそれを知りたくて、内心気が気じゃなかった。



桜菜を布団に寝かせて、
さっそくリビングで話に移る。


「まず、結歌の病状ですが…」

真っ先に切り出された、それは…


急性広範型肺血栓塞栓症。

治療により一命は取り留めたものの、
一時は心肺停止をきたして…

今は生命維持装置で命を繋いでる状態らしい。



「助かるん、ですかっ…?」

愕然とした状況に、茫然自失になりながらも…
必死に自分を奮い起こした。


「…それを信じて、
結歌が目覚めるのを願うしかありません…」



何で結歌ばっかり…!!

やり切れない現実に、潰れそうになる…
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