恋愛図書館
「ですが…
彼女は彼女なりに、そこから脱しようとしてました。

縁を切るという脅しに屈せず、1人暮らしに踏み切ったのを第1歩に…

何より、お話しした通りあなたの為に」


ー行動してたらさっ、何かが少しずつ変わってくんだよっー

突然降ってきた、キミの言葉。


なんだか希望が湧いて来た…



そうだね、結歌…

キミが目覚める為に何が出来るか。
俺はその行動の限りを尽くして、キミをそこから連れ戻すよ。


そう言えば。
そんな話をしてたっけ…










「あっつーーい!
でもサイコーーっっ!!

相変わらず私達のプライベートビーチは圧巻だね〜!
頑張った甲斐がありますっ!

早坂オーナー、荷物ごくろーさまですっ!」


そう言って、めちゃくちゃ可愛く敬礼のポーズを決めたキミは、やたらとはしゃいでる。



8月早々。
今日は付き合って最初のデートで訪れたビーチに、結歌を誘った。
< 230 / 292 >

この作品をシェア

pagetop