恋愛図書館
「…っ、
とりあえず…

結歌が生きたくなるプランを試させてもらって…それでも駄目なら、その時は。

って、ずいぶん黒い質問だね」


「黒いです!
でも誰だって黒い部分はありますっ!

結婚するなら、その黒い部分も覚悟してくれなきゃ困りますよっ?」


「…覚悟してるよ。

どんな結歌も、要望も、全部まるごと引き受ける」


そう抱きしめたら…
キミはまた、腕の中で震えてた。












覚悟の重みも解らずに、したつもりの情けない覚悟で…

ごめんな、結歌。




「…早坂さん、大丈夫ですか?
けっこう疲労が溜まってるんじゃないですか?」


「あ、いえ…
大丈夫です、すいません…」

現実に引き戻される。


「…

では次に、今後の桜菜の事ですが…
明日、結歌の両親を正式に紹介します。

お2人はまだ桜菜の存在に戸惑われてますが…
うやむやには出来ない関係ですし、あちらも顔合わせは望んでいます。

ただ結歌が目覚めるまでは、私が預かる事に同意は頂けました」
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