恋愛図書館
翌日。
ブックカフェに寄って、暫く選んでた俺は…
1冊の本に心惹かれる。
それは、結歌の好きそうな写真詩集で。
優しくてあったかい写真達と、
優しいのに力強い言葉達は…
胸にジンと響いて、心をほっと解してくれた。
何より。
タイトルを思わせる、笑顔に導いてくれる作用に…
じわじわ元気が充電されて。
迷わずそれをレジに運んだ。
どうか結歌を、笑顔に導けますように。
「…よし、と。
じゃあ結歌、ちょっと照れくさいけど…
読み上げるから聞いてくれる?
《俺の命の人、結歌へ
昨日キミの部屋で、裏図書館を見つけました。
沢山のメッセージと、その本達は…
俺に、鮮やかな時間を取り戻してくれました。
ずっと、ずっと、ありがとう。
そして、本当にごめん。
だけど、キミの深く強い想いを知って…
嬉しさで胸と息が何度も詰まって、悶絶の嵐だったよ(笑)
だからキミには、楽しさと幸せをリベンジしたいと思います。
手始めに…
これからは俺も、メッセージ本を贈ります。
更に、結歌図書館の開館キャンペーンとして、しばらくは毎日贈るつもりです。
目が覚めたら、その本達を一緒に読もう!
そして俺達の図書館の本を、もっともっと増やしていこうな》」