恋愛図書館
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だけど現実は、尽く残酷で。
タイムリミットの3カ月を3日後に控えても…
キミは目覚める気配すらなくて。
「早坂さんっ…、すみません…っっ!
ご両親から…
リビングウィルが、承諾されましたっ…!」
その話し合いに参加してた、代理人の広部さんから…
絶望が突き付けられる。
「っっ…
大丈夫です…
俺が、説得しますっ…!」
いつも励ましてくれる広部さんは…
自身を責めるように、口を覆って泣き濡れてて。
今度は俺が励ますつもりで。
激しい動揺の震えを抑えながら、自分に言い聞かせるように吐き零した。
「桜菜…、広部さんをなぐさめてくれる?」
意味も解らず、ただ不安に満ちた表情を浮かべる小さな戦友に…
敢えて役目を与えて、奮い立たせると。
俺は急いで、カンファレンスルームにいる結歌の両親の元へ向かった。
「待って下さいっ!!
もう1度考えをっ…
…っ、納得出来ませんっ!」
ちょうど出て来た2人に喰らい付く。