恋愛図書館
だけどほんとは、結歌の事を散々甘やかすつもりでいたのに。

"一緒に居られるだけで特別なので、節約します!"だなんて…
新婚旅行も、本来なら結婚式までも我慢しようとしてただろ?

だからせめて、その健気な気持ちに応えて…
明日からのエネルギーに変えたいと思います。


桜菜をしっかり守りながら…
ここからまた、新しい俺達を始めよう!


俺はここで、最高の美味しさと沢山の楽しさを生み出して。

料理を作るだけじゃなく…
お客さんの笑顔はもちろん、
もっともっと結歌の笑顔を作りたい。

そんな笑顔あふれるを日々を誓って…
可愛いパティシエールさん、よろしくお願いします!》



キミは笑顔を弾けさせて。

「なっが!
でもそのぶん、思い入れを感じますっ…!

セクシーでカッコいいシェフさんっ?
こちらこそよろしくです!」

って、頬っぺたにキスしてくれたっけ。


なんて。
思わずその本人に、チラリと視線を向けると…
バチッ、と絡んで。

ん?って、軽い戸惑い顔が向けられる。


俺は、何でもないよの笑顔を返しながらも…
そんな事ですら可愛いくて、幸せが胸にくる。




結局、女子高生は仕掛け絵本の方を買ってくれてたみたいだけど…

また遊びに来てくれるそうだ。


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