恋愛図書館
「…

道哉はどんな仕事がしたいの?」


「どんな仕事って…
別に、条件が合えば何でもいいよ。

まぁ、料理系とかは興味あるけど…」


「料理!?
え、スゴイ!いーじゃん料理!
ね、チャレンジし尽くそうよ!」


「んん、でも今んとこ、こっちの条件に合う会社は経験者希望なんだよな」


飲食店の正社員はただでさえ勤務時間が長い。
その上ライフスタイルの深夜化で、どこも遅くまで営業してるし、移動(転勤)も多い。

折角ホストを辞めたのに、それじゃあんまり意味なくて…
結局、結歌とのライフスタイルがすれ違う。


俺の身分で贅沢言ってらんないけど…
地元企業で、なるべく日勤帯に近い形で働きたかった。



「そんなの目安だよっ、
受けてみなきゃわかんないじゃん!
よしっ、さっそく電話してみますか!」


「無理だって。
俺の経歴で、しかも未経験とか…
受けるだけ時間の無駄だよ」


「あ〜!逃げ口実!
弱気になってちゃ何も変わんないよ〜?
ソコがダメでもさっ、面接を機に違う提案が出されるかもしれないよっ?

例えば〜、求人誌に出してない姉妹店を紹介されるとか!」


確かに…一理ある。
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