恋愛図書館
何より俺は、料理が好きだ。

巧や親父が、いつも俺の料理を幸せそうに食ってた姿は…
ささやかな生きがいだった。






そんな俺の気持ちが通じたのか、求職ライバルの運に恵まれたのか…

面接の結果は、まさかの合格。
10月1日付での入社となった。


その日は紹介や説明だけの半日終了で…

夜は結歌が、ダイニングバーで転職祝いをしてくれた。



「入社おめでと〜!
明日から頑張ってねっ!」


「ありがと。結歌のおかげだよ。

俺さ、今日改めて。
この道で生きてこうって、
この道で何らかのトップを目指そうって…
夢ってゆうか、目標が出来たんだ」


「道哉カッコいいっ!
じゃあ私はっ、サポーターとして味覚と試食係を極めます!」


「ぷくぷくなっちゃうよ?」


「ぷくぷくなったらイヤ!?」


「俺はいーけど!
むしろ、ぷくぷく結歌も見たいかも」


「うっそだぁ〜!絶対ウソっ!」

キミは嬉しそうに笑った。
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