恋愛図書館

少しして、俺は施設に預けられた。


毎日、漠然とした不安に襲われ続けてたけど…

親父はちゃんと、迎えに来てくれた。


仕事を変えたり、正式に引き取る為の準備期間だったようで…

「今日から一緒に頑張ろう!」
って言われた時の嬉しさは、今でも忘れない。



そんな親父は、高1の春に他界した。


長年蓄積した疲労と加齢の追い打ちによる、過労死だった。




親父の借金は、相続放棄で支払い義務が無くなって。

俺は、親父の兄夫婦に引き取られる事になった。
…といっても、形だけ。


娘が既に成人した伯父夫婦は、我が子のように扱ってくれたけど。

血の繋がってない伯母は、次第に俺に色目を使うようになって…迫って来た。

露骨に拒んだら、逆に俺から迫られたと伯父に嘘を告げられ…
激しい罵りの日々の後、部屋提供のみの保護者に変わった。


バイトで生計を立てて来たし。

卒業したら家も出るように言われて…
そのつもりだったし、それ以来会ってない。
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