恋愛図書館
女を憎むのなんて、当然なんだ。
下らないゲームで親父を陥し入れた挙句、
会社を倒産に至らせた女子高生に始まり。
家族なのに親父の冤罪を信じずに…
親父を捨てて、俺を捨てて。
身勝手な行動で親父を苦しめ、死に追いやった最悪の母親。
そして、あり得ない欲求で伯父を影で裏切り、拒まれた腹いせで俺を陥し入れた伯母。
どいつもこいつも、なんなんだ?
女なんて、あまりにも下らない生き物だ。
いや、俺がそんな女としか関われないだけか…
かっては母親の事も大好きだったのに。
親子の愛は絶対的だと感じてたのに。
許せないと思いながらも、心のどこかで…
戻って来てくれるのを待ってたのに。
母親ですら…
自分の幸せの為なら、息子だって平気で裏切る生き物だった。
それらは、俺の心に傷を創って…
憎しみって痛みを発し続けた。
そしてその傷薬だと思ってたものは、毒に代わり…
結歌との結末は、傷を化膿させる追い打ちになった。