恋愛図書館
「…あ〜、その気持ちは解るかも。
俺もそんな感じで料理に興味持ったかな」

脳裏には、俺の料理を幸せそうに食ってた親父の姿が浮かんでた。



「ほんとにっ!?
なんか共通点すごく嬉しんだけど!

それに私もねっ?この道でトップを目指してて…って言っても一流パティシエールとかじゃないよ?

要はカフェ経営!
自分の店を持ちたいのっ!」

眩しいくらい、目を輝かせて語るキミに…


俺まで希望に包まれる。


「いいね、そーゆうの。
じゃあしっかり料理の腕も鍛えないとな?」


「それ…
遠回しに下手クソってゆってるんですけど〜」


「あ、ごめん、そうじゃなくて…
えと、スイーツだけの経営じゃ厳しいだろ?」


「フォローになってませーん。
しかも今の店はスイーツカフェでーす。

だから大丈夫なのです!
ケーキとか焼き菓子のテイクアウトもする予定です!
あ、今の店のパクリなのは、シーッ…」

人差し指を口に立てて、楽し気に切り返す。
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