恋愛図書館
「…けど楽しさ見習いの結歌らしいし、いい夢だと思うよ」


「ありがと!
これもお父さんのおかげだねっ」


「仲良さそうだね。
結歌って、天真爛漫に育っただろ?」


「…っわかる?
まぁ、ハメ外し過ぎて怒られてたけどね!

でもホント、すっごく仲良い家族なのっ。
道哉は!?どんな風に育った?」


「俺は…

…普通だよ」


敢えてこの楽しい空気を崩す必要はないと思ったし…
あまり思い出したくなかった。




キミと居るのは本当に楽しくて…

キミもそうだったらいいなと思う。


だから、"すっごく仲良い家族"に嫉妬して、少し寂しく感じたり…

それだけじゃなく。




「うん、うん…、…わかるっ!
そうそう!それで同じ事やっちゃうんだよね!
でも麻里ちゃんなら上手く切り抜けそう…
…やっぱり!?」


キミの長電話も、少し寂しい。



「マリちゃんと仲良いな…
昨日も会ってなかったっけ?」

電話を終えたキミに、問いかける。


「えっ?
あ〜うん、それは…」


「あ、そっか。
幼馴染みだし、仲良くて当然か」
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