恋愛図書館
巧の指名客も含めて出会った日のメンバーは、短大時代の友人らしい。

だけどマリちゃんだけは小・中も同じだったって、本人が言ってた。



「……うん。
それよりっ、長電話しちゃってごめんねっ?
お詫びにぎゅーってしてあげるから、おいでっ!」

ニッコニコの笑顔で両手を広げるキミは、
めちゃくちゃ可愛いけど…

子供扱いされてるようで。


「…バカ」

恥ずかしくて、それに照れくさい。


「あ〜!素直じゃないなぁ!
じゃ勝手に抱きついちゃうっ!」

そう言って行動に移して来たと思ったら…


「わ、バカっ!やめろって…!」

いきなりな、くすぐり攻撃。

そのまま2人でくすぐり合って、バカ笑いを響かせた。


キミと出会うまで、こんなに笑った事があっただろうか…



キミと一緒だと、全てが鮮やかで楽しくて。




自分でも信じられないくらいだ。


ずっと女を憎んで来て…
バカ女に罪科を下す、なんて歪んでたクセに。

これほど女に心を奪われるなんて。



…違う。

キミだから…
結歌だから、好きになったんだ。
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