恋愛図書館
しかもその補助は、あまりに控えめで…
仕事も奪わず、作業も遮らず、気も使わせず。

話し込んでる状況は、お礼を言う隙すら与えない。

ここまで完璧な気遣いに、興味が湧いた。


どんな子なんだろう?



すかさず。

話してた瞬に放置されて、席内オンリーになったその左隣に話を振る。


「ユイカちゃんも、可愛い系が好き?」


こっちを向いたその子を、ちゃんと見ると…
ものすごくキュートで、芯の強そうな顔をしてた。


もちろんパッと見もダントツで可愛いかったから、敢えてマリちゃんを可愛いじゃなく魅力的と褒めた。



「ん〜、私は…」

「結歌の好みは変わりもんでしょ?
この子ってば、いつもヘンな男ばっか好きになるの!」


お前に聞いてねぇよ、右隣…
いいから、瞬と話しとけよ。

可愛い子への妬みのような横ヤリに、イラっとするも。


「うん、そーだね!
ちょっと個性的な人を好きになって来たかな!」

ユイカちゃんは、楽しそう答えてた。
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