恋愛図書館
「ごめんっ、猫歌が可愛くてっ…!」

笑いを抑えながら弁解する。


猫歌ってゆうのは、俺が付けた愛称で…

急なアクションや大きな音とかに、やたら驚く結歌を猫に例えたもの。

ビジュアルも猫顔だし。
驚いた様子も、びっくりした猫が飛び跳ねるイメージだから。


そーゆうとキミは拗ねるけど…
俺は、ビビりな一面も可愛くて仕方ない。



「でもさ、明日も早いし、一緒に入れば待たなくていいし…
せっかくクリスマスだしっ」

「今日はまだイヴイヴでーす。
第一、一緒には入らないのでさっさと入って来て下さーい」


一緒に入りたい俺の名案は、速攻で退けられる。

そんな恥ずかしがり屋な一面も可愛いけど…
いつかは一緒に入りたい。

いや、なるべく近い内がいいかな。


だったら、今日は…




「え、まだ起きてたの!?」


「まだって、30分も経ってないし。
それより、マッサージサンタになるから横になれよ」


ビビるのは、ぼーっと気を緩めた時が多いから…
今日はそれほど疲れてるんだろうな、と。
風呂上がりのマッサージを企てた。
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