恋愛図書館

朝、目を覚ますと…

サンタクロースの痕跡を発見した。


ベッド脇のテーブルに置かれた、プレゼントを映して…
眠いのも吹き飛んで、フッと笑いが零れた。


このサンタはきっと、めちゃくちゃキュートな女の子だ。



「やられたな…」


まだ渡してない結歌へのプレゼント演出に困惑するも…

胸がくすぐったくて、あったかい。


こんな演出は初めてだったし、俺には無縁だと思ってたから…
冷めてた子供時代のワクワクを、手に入れ気がした。


そのワクワク感を引き連れて、プレゼントの袋を開けると…

「え、斬新…」


中身は、包丁。

とは言っても、この筋で定評のある牛刀。
しかも名入り。

若干驚いたものの、テンションが上がる!


今年の年末は、巧親子にイタリアンおせちを作る約束だから、なおさら嬉しい!



そして袋の中には、恒例のメッセージ本。

早速、サンタが表紙の小さな本を開いて、
メッセージを辿った。
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