恋愛図書館
キミの事が…


恋しくなって来た。




もしかしたらクリスマスにはまた、結歌クロースがやって来るんじゃないか…
なんて願うような妄想を巡らせて。


…バカだなって、打ち崩す。



サンタクロースが在ないように…

キミももう在ない。




ふと。

結歌クロースにもらった本が、頭をよぎる。


それは、サンタがいるのかどうかってテーマの本。

答えは"いる"、存在するで…
それを説明した内容。


もらった時は、読む余裕がなかったけど。
後から読んだそれに…
サンタなんて もちろん信じてなかった俺は、心を打たれた。


そんな記憶が甦って、
なんだか無性に読みたくなった。



本棚に急いで、目当ての本を開くと…

読み進めた内容が、改めて心に突き刺さる。
…1年前よりも、ずっと。


きっと本は、何度も読み返すものなんだ。

その時の状況で、感じ方が違ったり。
真意や、新たな点に気づいたり。



綴られた言葉達に…
信じない心が責められる。
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