恋愛図書館
「おかけになった電話番号は現在使われておりません…」
一瞬、世界が凍りついて。
それでも何度か確かめて…
心に絶望のナイフを追い打ちした。
茫然と崩れ落ちて…
ふと。
開かれたままの見返しが、目の前に映り込む。
"道哉の幸せが守られますように"
そんなくくりのメッセージが…
虚しく心を打ちのめす。
ふざけんなよ…
終われば全てが、ただの綺麗事だ。
職場を訪ねるまでもない。
これがキミの答えなんだな…
クソっ…!クっ…ソぉ……
隠れてた僅かな期待を奪われて…
俺達は完全に終わった。
なのに景色は鮮やかで…
この目を、心を…
えぐり出したいと思った!!
いっそモノクロに戻れたら…
頼むからっ、俺の記憶から消えてくれ!