恋愛図書館
怒ってるのか、傷付いてるのか、それとも後悔してるのか…
自分でもよく解らないけど…
…ただ、ただ、苦しかった。
そんな俺にとって12月の忙しさは、せめてもの救いで…
胸が張り裂けそうなクリスマスも、忙しさで過ぎて行く。
「はぁ〜!
あと1日頑張るゾっ!
今年のクリスマスは仕事尽くしで終わっちゃうナ…
てゆうか早坂さん、無理しすぎじゃないですか?
倒れちゃわないか心配です…」
「………」
「……早坂さん?
おーい!聞いてますかーぁ!?」
片付け中、いきなり俺の顔を覗き込んで来た染谷さんに、内心驚く。
「っ…、何?…どした?」
ふいに…
猫歌なキミだったら、思いっきり肩を跳ね上げただろう…
なんてよぎったら、胸が潰れた。
「どした?じゃないっ…
え、早坂さん?
ちょっと、大丈夫ですかっ!?」
「っ…、ごめん…
賄い食い過ぎたから、気持ち悪くて…
それより、何か用だった?」
「…
ほとんど食べてなかったクセに…」
ボソッと呟かれた彼女の言葉は聞き取れず…
ん?って顔を向けて、リピートを促した。