御曹司と溺甘ルームシェア

岡田の目が妖しい光を放ち、背筋がゾクリとする。

何この感じ？岡田の雰囲気がガラリと変わった。

「た……試すってどう試すのよ？」

岡田の台詞に動揺した私は言葉に詰まる。

すると、彼が椅子から立ち上がり、私の元にやって来た。

え？え？何するの？

「こうやって」

岡田がニヤリと笑って私の顎をクイと掴み、私の左頬にチュッと口付ける。

予想していなかった彼の行動に、私の身体はピクッと硬直した。

でも、数十秒後には痒みが私の身体を襲い、じんましんが出る。

痒い……。

「ちょ……ちょっと岡田、何してくれんのよ！」

私が岡田に文句を言うと、彼は目を細めながらクスクスと笑った。

「ごめんね。でも、やっぱり寧々ちゃんってわかりやすい」