御曹司と溺甘ルームシェア
このホルターネックのドレスならパッドを入れても問題なさそうだし、まさに私が欲しかったドレスと言える。
「少々お待ちください」
店員がカードを持って、店の奥に消える。
またスマホに目を戻せば、今は午後一時十五分。
エステサロンの予約は二時だから、どこかのカフェで少し時間を潰そうか。
来週のクリスマスパーティーには高校時代のメンバーが集まる。良いドレスが見つかって良かった。他の同級生には負けるわけにはいかない。
華美ではないけど、シックなあのドレスならみんな私に一目おくはず。ゴテゴテ着飾ればいいっていうもんじゃない。品位がなければ。
「……野々宮さま」
先程の店員が遠慮がちに声をかける。
「申し訳ないのですが、こちらのカードはご使用出来ないようでして……」
「あら、そう」
「少々お待ちください」
店員がカードを持って、店の奥に消える。
またスマホに目を戻せば、今は午後一時十五分。
エステサロンの予約は二時だから、どこかのカフェで少し時間を潰そうか。
来週のクリスマスパーティーには高校時代のメンバーが集まる。良いドレスが見つかって良かった。他の同級生には負けるわけにはいかない。
華美ではないけど、シックなあのドレスならみんな私に一目おくはず。ゴテゴテ着飾ればいいっていうもんじゃない。品位がなければ。
「……野々宮さま」
先程の店員が遠慮がちに声をかける。
「申し訳ないのですが、こちらのカードはご使用出来ないようでして……」
「あら、そう」