御曹司と溺甘ルームシェア
次にバスルームに行って歯磨きと洗面を済ませ髪を手櫛で整える。
リビングに戻り冷泉の姿を探すと、奴は誰かとスマホで話していた。
「……だから、今は無理だよ。邪魔しないでくれる?じゃあ、切るよ」
素っ気なく言って冷泉は電話を終えると、気配に気づいたのか私の方を振り返った。
「意外と早かったな」
「ねえ、マスクない?」
化粧が出来ないなら、せめてマスクで顔を隠したい。
「何で?咳もしてないし、風邪を引いてるようには見えないが」
冷泉に「必要ないだろ?」というような目で見られ、イラッとする。
少しは女心を察してよ。
「スッピンを人に見られたくないの」
ムスッとした態度でそう主張すれば、冷泉はクスッと笑った。
「俺はすでに見てるけど?」
リビングに戻り冷泉の姿を探すと、奴は誰かとスマホで話していた。
「……だから、今は無理だよ。邪魔しないでくれる?じゃあ、切るよ」
素っ気なく言って冷泉は電話を終えると、気配に気づいたのか私の方を振り返った。
「意外と早かったな」
「ねえ、マスクない?」
化粧が出来ないなら、せめてマスクで顔を隠したい。
「何で?咳もしてないし、風邪を引いてるようには見えないが」
冷泉に「必要ないだろ?」というような目で見られ、イラッとする。
少しは女心を察してよ。
「スッピンを人に見られたくないの」
ムスッとした態度でそう主張すれば、冷泉はクスッと笑った。
「俺はすでに見てるけど?」