クールな社長の甘く危険な独占愛
「とりあえず、今、すごくしたいから」
社長はそういって、ぐいっとさつきを引っ張った。あっけなく社長の濡れた胸のなかに転がり込む。
さつきの心臓がぐるんと一回転するほど、ばくばくと動き出す。湿ったシャツの奥から、あたたかな体温が頬に伝わった。
さつきの頭を支えて、社長が宣言通りキスをする。
また、すごく優しいキス。
下唇を軽く噛まれて、さつきの意識がふっと遠のく感じがした。思わず腕を回す。
「俺のことが好きかわからないって言いながら、煽るんだな」
社長が唇を重ねながら、そう呟いた。
「そんな……こと……」
さつきは反論しようとしたが、情熱的なキスのせいで言葉が続かない。
「今すぐ抱かせろ」
「……それは、だめ、です」
「ああ、俺、とんでもない堅物女に掴まっちゃったな」
社長は笑った。