クールな社長の甘く危険な独占愛
「じゃあついでに、他の掃除にもつきあってもらうかな」
社長がぼんやりと言う。
「掃除? 部屋を綺麗にするんですか」
ウキウキが急速にしぼんで来る。
これから部屋の掃除?
それって秘書の仕事?
ハウスキーピングを呼べばいいじゃない!
「六本木まで」
和茂が運転手につたえる。
六本木?
そこにも部屋が?
「あの……お掃除するなら、普段着に着替えさせていただきたいんですけれど」
さつきは恐る恐る和茂に言った。
「いや、その格好がパーフェクト。今度はもっと甘くしてもらうから」
甘く?
さつきの頭は混乱して、しきりに首をかしげた。
どういうことだろう。
さっぱり訳がわからない。
そんなさつきを見て、和茂はにやりと笑った。