彼は黒で彼女は白〜俺様社長の甘い罠〜
●願い事
…ここは東京、課長宅前。
今日は、子供達二人が同じ日に産まれた記念すべき日。
そう、誕生日。
仕事のお休みをもらい、雪は二人のバースデーパーティーに招待されたのだ。
プレゼントを二つ抱えて、玄関の前でチャイムを押すことを躊躇う雪。
…それも致仕方ない。
さつきの弟である琉偉が、来ていない訳がない。
「…ダメダメ。気にしていてもしょうがない。子供達の顔はみたい。お祝いしてあげたい」
そう呟いて、チャイムを押した。
間もなくして開いたドア。
子供達が雪を満面の笑みで迎えてくれた。
「…お誕生日おめでとう、二人とも」
「「…ありがとう!!!」」
二人に手を引かれ、中へと足を進めると、キッチンではさつきが料理の準備中。
課長はリビングにいて、雪を笑顔で出迎えた。
…?
琉偉の姿はどこにもない。
雪は、拍子抜けした。
「…雪、琉偉はまだ来てないのよ」
「…ぇ」
さつきの方を見ると、さつきは、困ったような笑みを浮かべた。
「…急な仕事が入って…でも、終わり次第こっちに向かうからって」
「…そうなんですか」
笑顔を絶やすことなく雪はそう返した。
ホッとしたような、ガッカリしたような。変な感覚のまま、子供達のバースデーパーティーは進んでいく。
今日は、子供達二人が同じ日に産まれた記念すべき日。
そう、誕生日。
仕事のお休みをもらい、雪は二人のバースデーパーティーに招待されたのだ。
プレゼントを二つ抱えて、玄関の前でチャイムを押すことを躊躇う雪。
…それも致仕方ない。
さつきの弟である琉偉が、来ていない訳がない。
「…ダメダメ。気にしていてもしょうがない。子供達の顔はみたい。お祝いしてあげたい」
そう呟いて、チャイムを押した。
間もなくして開いたドア。
子供達が雪を満面の笑みで迎えてくれた。
「…お誕生日おめでとう、二人とも」
「「…ありがとう!!!」」
二人に手を引かれ、中へと足を進めると、キッチンではさつきが料理の準備中。
課長はリビングにいて、雪を笑顔で出迎えた。
…?
琉偉の姿はどこにもない。
雪は、拍子抜けした。
「…雪、琉偉はまだ来てないのよ」
「…ぇ」
さつきの方を見ると、さつきは、困ったような笑みを浮かべた。
「…急な仕事が入って…でも、終わり次第こっちに向かうからって」
「…そうなんですか」
笑顔を絶やすことなく雪はそう返した。
ホッとしたような、ガッカリしたような。変な感覚のまま、子供達のバースデーパーティーは進んでいく。