彼は黒で彼女は白〜俺様社長の甘い罠〜
「ひぇー。鮫島さんが、CEO⁈普通のサラリーマンにしとくのは惜しいなぁとか思ってたけど…でも、なんで自分から別れを告げたくせに、また会おうなんて言い出したのかしら?」
「…こっちが聞きたいわよ」
そう言って、項垂れた雪。
「…ねぇ、一度会ってみたら?」
「なんで⁈」
麻美の言葉に、あからさまに嫌な顔をする雪。
「SKファンドのCEOって言うのが、どうも引っかかるのよね。別れた理由と、何か関係があるんじゃないかってさ」
「…それは私も一理あるのかなって思ったけど…クリスマス、しかも、私の誕生日にフルとかありえないでしよ?本当に傷ついたんだから」
「私も同じ事されたら一週間は寝込む」
「ほらー」
雪の顔を見て、麻美は苦笑する。
「でも、別に、より戻せって言ってるんじゃないんだから、会って問い詰めてやったらいいのよ。なんでふったのかってさ」
「…好きな人が出来た。って言われてるのに?」
「ゔ…もう!それでも会って来なさい!麻美様の命令は絶対よ!いいわね⁈」
「う…うん。会うだけ、会ってみる」
…午後5時。琉偉と課長が帰って来て、雪は、琉偉にコーヒーを持って行った。
「お帰りなさいませ、黒澤社長」
「あぁ。…今日はアポとか電話はなかったか?」
「電話はありませんでしたが、面会がお一人いらっしゃいました」
「…誰が来た?」
「SKファンドのCEOの鮫島様です」
「…」
その名前を出した途端、琉偉の表情が強張るのが分かった。
「…こっちが聞きたいわよ」
そう言って、項垂れた雪。
「…ねぇ、一度会ってみたら?」
「なんで⁈」
麻美の言葉に、あからさまに嫌な顔をする雪。
「SKファンドのCEOって言うのが、どうも引っかかるのよね。別れた理由と、何か関係があるんじゃないかってさ」
「…それは私も一理あるのかなって思ったけど…クリスマス、しかも、私の誕生日にフルとかありえないでしよ?本当に傷ついたんだから」
「私も同じ事されたら一週間は寝込む」
「ほらー」
雪の顔を見て、麻美は苦笑する。
「でも、別に、より戻せって言ってるんじゃないんだから、会って問い詰めてやったらいいのよ。なんでふったのかってさ」
「…好きな人が出来た。って言われてるのに?」
「ゔ…もう!それでも会って来なさい!麻美様の命令は絶対よ!いいわね⁈」
「う…うん。会うだけ、会ってみる」
…午後5時。琉偉と課長が帰って来て、雪は、琉偉にコーヒーを持って行った。
「お帰りなさいませ、黒澤社長」
「あぁ。…今日はアポとか電話はなかったか?」
「電話はありませんでしたが、面会がお一人いらっしゃいました」
「…誰が来た?」
「SKファンドのCEOの鮫島様です」
「…」
その名前を出した途端、琉偉の表情が強張るのが分かった。