彼は黒で彼女は白〜俺様社長の甘い罠〜
「今日は、社に戻るのが遅くなるから、また出直すよう、受付に言ってもらいましたので」
「あ、あぁそう。ありがとう」
「…それでは失礼します」
頭を下げた雪は、社長室を出て行く…
「白井さん!」
琉偉が雪を呼び止めたかと思うと、早足で雪の目の前に来た。雪は、驚きつつ、琉偉を見上げた。それと同時に、琉偉は雪を抱き締めた。
「黒澤社長何を」
「白井さん」
「…誰か来たら困ります」
「入らせないから」
早い鼓動がおさまらず、雪はどうしていいかわからない。
「白井さん、SKファンドのCEOが、誰だか知ってるか?」
その言葉に目を見開く雪。でも、胸に顔を埋めているため、琉偉には見えていない。
「SKファンドと言う社名も、今日初めて聞きました。ですから、CEOが誰かなんて知りません」
社名を聞いたのは、今日が本当に初めてだった。だが、CEOが義人だという事は、さっき本人から聞いた。
「…そう、白井さん」
「…はい」
「白井さんは、俺の傍にいてくれるんだよな?」
「…え、」
「なにがあっても、俺の傍にいるよな?」
「当たり前じゃないですか?私は黒澤社長の傍にいますよ」
その言葉を聞き、琉偉は安心したような顔をして、雪の頭を撫でた。
「あ、あぁそう。ありがとう」
「…それでは失礼します」
頭を下げた雪は、社長室を出て行く…
「白井さん!」
琉偉が雪を呼び止めたかと思うと、早足で雪の目の前に来た。雪は、驚きつつ、琉偉を見上げた。それと同時に、琉偉は雪を抱き締めた。
「黒澤社長何を」
「白井さん」
「…誰か来たら困ります」
「入らせないから」
早い鼓動がおさまらず、雪はどうしていいかわからない。
「白井さん、SKファンドのCEOが、誰だか知ってるか?」
その言葉に目を見開く雪。でも、胸に顔を埋めているため、琉偉には見えていない。
「SKファンドと言う社名も、今日初めて聞きました。ですから、CEOが誰かなんて知りません」
社名を聞いたのは、今日が本当に初めてだった。だが、CEOが義人だという事は、さっき本人から聞いた。
「…そう、白井さん」
「…はい」
「白井さんは、俺の傍にいてくれるんだよな?」
「…え、」
「なにがあっても、俺の傍にいるよな?」
「当たり前じゃないですか?私は黒澤社長の傍にいますよ」
その言葉を聞き、琉偉は安心したような顔をして、雪の頭を撫でた。