彼は黒で彼女は白〜俺様社長の甘い罠〜
…次の日から、また仕事が始まった。琉偉の仕事は昨年以上に忙しく目が回るほどだった。
時折見せる、疲れた顔、明らかに体調も悪そうな琉偉。雪は声をかけたが大丈夫だと言う。
週末の金曜まで、ハードスケジュールが続いた。
今夜、雪は、義人と待ち合わせをしていた。定時を過ぎ、7時前に仕事が終わった。
雪はその旨を義人に伝えると、直ぐに電話をかけてきた。
「鮫島さん?」
『今から迎えに行くから』
義人の声が聞こえたと同時に、ドサッという音が聞こえ、雪は振り返る。
…琉偉が、倒れていた。
「鮫島さんごめんなさい」
『…雪⁈』
そう言うと携帯をポケットにしまい、琉偉に駆け寄った。
「黒澤社長!」
「…」
「黒澤社長!しっかりしてください」
「…倒れたのか…」
気を失っていたのは数秒で、直ぐに目を開けた琉偉。雪は安堵の溜息をつき、琉偉を支えた。
「大丈夫ですか?病院行きましょう」
「…いや、大丈夫だ、…帰って寝たら治るから」
「ダメです!行きますよ」
それからの雪の行動は早かった。運転手に連絡し、課長を呼び、2人で琉偉を支えて下へ行くと、近くの総合病院に行き、診察、風邪と過労という事で、点滴をし、処方された薬を持って、琉偉を自宅へ連れ帰った。
時折見せる、疲れた顔、明らかに体調も悪そうな琉偉。雪は声をかけたが大丈夫だと言う。
週末の金曜まで、ハードスケジュールが続いた。
今夜、雪は、義人と待ち合わせをしていた。定時を過ぎ、7時前に仕事が終わった。
雪はその旨を義人に伝えると、直ぐに電話をかけてきた。
「鮫島さん?」
『今から迎えに行くから』
義人の声が聞こえたと同時に、ドサッという音が聞こえ、雪は振り返る。
…琉偉が、倒れていた。
「鮫島さんごめんなさい」
『…雪⁈』
そう言うと携帯をポケットにしまい、琉偉に駆け寄った。
「黒澤社長!」
「…」
「黒澤社長!しっかりしてください」
「…倒れたのか…」
気を失っていたのは数秒で、直ぐに目を開けた琉偉。雪は安堵の溜息をつき、琉偉を支えた。
「大丈夫ですか?病院行きましょう」
「…いや、大丈夫だ、…帰って寝たら治るから」
「ダメです!行きますよ」
それからの雪の行動は早かった。運転手に連絡し、課長を呼び、2人で琉偉を支えて下へ行くと、近くの総合病院に行き、診察、風邪と過労という事で、点滴をし、処方された薬を持って、琉偉を自宅へ連れ帰った。