深夜0時、キミと待ち合わせ。
私は、結局何も答えずに、くるりと体を方向転換させ、スタスタとわざとらしいくらいの早歩きで、机の席に腰を落ち着けた。
「え、ちょ、シカトかい。ツッコミがいなきゃこのボケ成立しないじゃん」
やっぱり、からかわれただけだった。
知ってる。
大丈夫。
だから、冷めて。顔の熱。
あんなの、彼にとっては意味の無いこと。
……なのに。
本を広げて読むふりをしている私に、光が当たる。
「見えてんの?それ」
ライトを持った真夜中くんが、クスクス笑いながら、懐中電灯を私に向けている。
「……ありがとう」
「あ、喋った」
「え、ちょ、シカトかい。ツッコミがいなきゃこのボケ成立しないじゃん」
やっぱり、からかわれただけだった。
知ってる。
大丈夫。
だから、冷めて。顔の熱。
あんなの、彼にとっては意味の無いこと。
……なのに。
本を広げて読むふりをしている私に、光が当たる。
「見えてんの?それ」
ライトを持った真夜中くんが、クスクス笑いながら、懐中電灯を私に向けている。
「……ありがとう」
「あ、喋った」