深夜0時、キミと待ち合わせ。


「もう……、だめ。……ふふっ、だめだって」


……?

ひそむ様な声で、私は目を覚ました。

寝てたんだ……。いつからだろう。今何時……。

元からあまり明るくない館内が、外の暗さを受けてさらに暗く感じる。


「こら、もう……、やぁだ……」


あれ、誰かいる……。
女子の声?

声がした方に、そっと足を進めた。

本棚の陰になったところから聞こえてくる。


「大丈夫だって。誰もいねーよ」


男子もいる。

というか、います。すいません。


本棚を、恐る恐る覗いてみると……


「っ……!!」


びっくりして、腰が抜けた。

服がはだけた女子と男子がいた。
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