深夜0時、キミと待ち合わせ。
「あー、真夜中?あれあれ、あそこでずっと寝てる奴」


席を指で指され、あきれ顔のまま、彼は真夜中くんの元へ。


「おーい、起きろレイジ」


パンッと平手打ちを一発。


「いて」


起きた。


「おめー、なに寝てんだよ。つか、高校では真夜中って呼ばれてるわけ?ぴったりじゃねーか」

「え、何だよ、佐伯(さえき)、何の用」

「お前、朝俺のシャーペン持ってってねぇ?無いんだけど」


真夜中くんは、いつも通り、眠そうに答える。

真夜中くんを、本名の方で呼ぶ人なんて、初めて見た。
変な感じ……。

仲のいい友達も、いるんだ。
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