深夜0時、キミと待ち合わせ。
「いきなり教室から無言ちゃん出てったから、気になって探してみたら、まさか……、ふっ……」

「!」


結局話題を変えれなかった。

肩をふるふるさせて、笑っているのが丸見え。


真夜中くん、猫がいる方とは反対側の私の隣に座って、私越しに猫を見た。


「すげー大人しい猫だね」

「うん……、ずっと肩にいるの。ちょっと重い」


頭をすりすりさせてくるのは、くすぐったくて気持ちいいけど。


「あーあ、取られた」

「?」

「無言ちゃんの肩枕。それ、俺の場所なのに」

「は、はい……!?」


ボンッと一瞬で顔が赤くなって、私は慌てて下を向いた。


「いいや、こっち側貸して」

「えっ」

「おやすみ」
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