深夜0時、キミと待ち合わせ。
「本当?レイジくんと同じかぁ~。……ふふっ」
柿崎さんは意味ありげに笑い、傍の佐伯くんをチラッと気にした後、私の耳に囁くように両手を当てた。
「あのね、昨日話した、中学の時に好きだった人。あれね、レイジくんなんだ」
「――」
目の前が、真っ白になった。
くらくらして、瞬きをした瞬間に、元通りの景色が視界に戻ってきた。
「おい、ののか、先行くぞ」
「待って、タケくん」
くるんと身を翻(ひるがえ)した柿崎さんのスカートが、ひらりと風に舞った。
「紗帆ちゃんまたね」
佐伯くんと歩く柿崎さんの後ろ姿に、精一杯の力を使って口角を上げる。
中学の時に好きだった人が真夜中くんなら、ふたりはあの時……。
柿崎さんは意味ありげに笑い、傍の佐伯くんをチラッと気にした後、私の耳に囁くように両手を当てた。
「あのね、昨日話した、中学の時に好きだった人。あれね、レイジくんなんだ」
「――」
目の前が、真っ白になった。
くらくらして、瞬きをした瞬間に、元通りの景色が視界に戻ってきた。
「おい、ののか、先行くぞ」
「待って、タケくん」
くるんと身を翻(ひるがえ)した柿崎さんのスカートが、ひらりと風に舞った。
「紗帆ちゃんまたね」
佐伯くんと歩く柿崎さんの後ろ姿に、精一杯の力を使って口角を上げる。
中学の時に好きだった人が真夜中くんなら、ふたりはあの時……。