深夜0時、キミと待ち合わせ。
真夜中くんが、眠れない夜に訪れる場所。

図書館。

だけど、この学校には図書室がない。

あるのは……――


私は、ひとつの教室の扉を開けた。

資料室。

あるのは、歴史の本や、辞書など。
娯楽のための本は置いていない。

そんな教室に、“彼”はいた。


「真夜中くん……、こんなところで何してるの?」

「……無言ちゃんこそ。授業始まるよ?」


起きている真夜中くんは、寝ぼけることなくちゃんと私の質問に答えてくれる。
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