深夜0時、キミと待ち合わせ。
今度は、私がキョトンとする番。

顔が真っ赤になって、とにかく何かを話さなきゃと、唇を動かした時……


ゴーン、ゴーン、ゴーン……。


重く低い、時計の音が鳴り響いた。

ここの時計は、針で動いていたんだ。
音を聞いて、初めて気がついた。

均一に12回鳴った後、嘘みたいに静まり返る。

夜中の0時。


「もうこんな時間か」


最初に口を開いたのは、真夜中くん。


「こんな時間に、男と2人きりになっていいの?無言姫」
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