深夜0時、キミと待ち合わせ。
心臓が突然騒ぎ出す。

柿崎さんは、前に真夜中くんのことが好きだったから……。


「疑うって……?」

「今日変だぞって言われたの……。レイジと何かあっただろ、とか……」


柿崎さんは、サッサッとティッシュを何枚も出して、涙を拭いた。

そして、真っ赤な目で私をじっと見て、


「ごめんね……。のの、タケくんにも紗帆ちゃんにも黙ってたの……」


頭を下げた。


「中学の時、1回だけ……レイジくんとふたりで出かけたことがあるんだ……」
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