深夜0時、キミと待ち合わせ。
「はぁーい、みんな、席に戻ってー。朝読書の時間だよー」
そこで、担任の女教師が教室にやってきて、教卓に着く。
ほどなくして、チャイムが鳴り響いた。
クラスの皆は、バタバタと慌てて自分の席へと向かう。
私の席を通る数人が巻き起こした風により、自分の黒くて長い髪の毛が、頬を撫でた。
「さて、みんな本を開いて……、あら、新谷(しんや)くん、新谷くん起きなさい!」
担任は、怒鳴るように“彼”の名前を連呼する。
「おい、真夜中、起きろってよ」
「お前、名前の通り、夜しか動けねーんだろ?ぎゃははっ」
男子数名の囃(はや)し立てにより、クラス中が沸いた。
彼は、動じることなく、のっそりと起き上がり、大きな口を開けてあくびをした。
彼の名前は、新谷(しんや)レイジ。
冗談のような本名を持つ彼は、教室では起きている姿をほぼ見せない。
早くも付いてしまったあだ名。
“真夜中くん”。
そこで、担任の女教師が教室にやってきて、教卓に着く。
ほどなくして、チャイムが鳴り響いた。
クラスの皆は、バタバタと慌てて自分の席へと向かう。
私の席を通る数人が巻き起こした風により、自分の黒くて長い髪の毛が、頬を撫でた。
「さて、みんな本を開いて……、あら、新谷(しんや)くん、新谷くん起きなさい!」
担任は、怒鳴るように“彼”の名前を連呼する。
「おい、真夜中、起きろってよ」
「お前、名前の通り、夜しか動けねーんだろ?ぎゃははっ」
男子数名の囃(はや)し立てにより、クラス中が沸いた。
彼は、動じることなく、のっそりと起き上がり、大きな口を開けてあくびをした。
彼の名前は、新谷(しんや)レイジ。
冗談のような本名を持つ彼は、教室では起きている姿をほぼ見せない。
早くも付いてしまったあだ名。
“真夜中くん”。