深夜0時、キミと待ち合わせ。
「えっ、な、なに……?っあ……!」


訳も分からず腕を引かれ、連れ込まれたのはすぐそこの空き教室。

私はドンッと尻もちをつき、真夜中くんは目の前で膝を床についている。


「確実に起きれる目覚ましアプリとかって無いかなぁ。のの、人の声じゃなきゃ起きれないみたいなんだぁ」

「そんなことより、彼氏と夜までいちゃつくのをやめればいいだけなんじゃないの?」

「だーめぇ、それ以外でぇー」


閉まった扉の前を、柿崎さんたちが通り過ぎながら会話している様子が、すりガラス越しに見えた。


「あ、あの……?」


な、なにこれ、なにこれ?

何が起こったの?
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