深夜0時、キミと待ち合わせ。
――ゴーン、ゴーン、ゴーン……。
それから、どれだけ時間が経っただろう。
深夜0時を知らせる鐘の音で、私は覚醒した。
真夜中くんは、戻ってこなかった。
ふらふらと心もとない足取りで、寮に帰った。
部屋の外から、部屋の中の明かりがドアの隙間から漏れているのが見えた。
柿崎さん、起きてるんだ……。
電気をつけたまま寝てるだけ?
そっと扉を開けると、
「紗帆ちゃん!?おかえりなさい!」
涙目の柿崎さんが出迎えてくれた。