深夜0時、キミと待ち合わせ。
授業も全て終わり、私は寮に帰らず校内の資料室に来ていた。
今頃、真夜中くんと柿崎さんは、話をしている。
ずっと好きだった人に、告白を……。
目の奥がツンと熱くなって、私は天井を見上げた。
あの部屋に帰れば、柿崎さんの口から結果を聞くことになって、それで……。
……帰りたくない。
こんなにも想いが吹っ切れないのは、私が真夜中くんにはっきりとフラれていないせいなのかもしれない。
フラれに行く勇気もないけれど。