深夜0時、キミと待ち合わせ。
真夜中くんがここで、私の肩で眠ったこと。

図書館よりもずっと狭くて、余計に近くに感じたこと。


この部屋にいると、考えすぎてしまう。

本は壁の本棚に何冊もあるけれど、そこは文字通り資料室。

手持ちの本……は、教室に置いてきたかばんの中だし……。

あ、スマホで電子書籍……は、同じくかばんの中。


私は少し考えて、教室に戻ることにした。

ここに、ただいるよりはマシかも……。


扉を開けて廊下に出ると、たまたま歩いていた佐伯くんに出くわした。
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