深夜0時、キミと待ち合わせ。


佐伯くんと別れ、私は教室へ。

授業が終わって大分経つからか、人は誰も残っていない。


真夜中くんの話は……、もうきっと終わっている。

だから、柿崎さんから佐伯くんにラインのメッセージが……あったわけで。

今はまだまだ無理だけど、柿崎さんに部屋で会ったら笑わなきゃ。


鼻をすすって、まぶたを手の甲で擦った。


少し自分の席に座っていよう。

椅子を引いて、かばんを机に乗せる。

中からスマホを出して、電源を入れる。


「――!」


柿崎さんから何度も不在着信が残っていて、指が震えた。
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