深夜0時、キミと待ち合わせ。
真夜中くんは、もう夜通し図書館にいることはやめて、夜も更けた頃に私と一緒のタイミングで寮に帰っていた。


ようやく夜に眠れるようになった真夜中くん。

本当によかったと思う。


「柿崎さんね、今日も佐伯くんのところに行ったの。もうすっかり仲直りしたみたい……」

「そもそもさぁ、あんだけベタベタしてた奴らが別れるとかありえなかったんだって。俺めっちゃ巻き込まれた感」


そんなふうに口では不満を漏らしながらも、顔は本音を隠しきれていない。

嬉しそう。


「無言ちゃんも、柿崎と仲良くやってるみたいじゃん」

「うん、今日ね、好きって言ってくれたの……」


本で口元を隠して笑うと、すぐさま真夜中くんにそれをパッと奪われた。
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