深夜0時、キミと待ち合わせ。
「えっ、なんで……」
「いや、なんか、ムカついて」
「えっ!?な、なんで!?」
「今、俺に告られたときより嬉しそうじゃなかった?」
「そんなことない……」
「ふーん?」
「本当だよ。私、失恋する前提で恋をしたから……びっくりした……」
「……」
真夜中くんは、無言で私の手に文庫本を返してくれた。
「ありが――」
私がお礼を言い出したのと、真夜中くんが私の首の後ろに手を回したのは同時だった。
引き寄せられ、唇を塞がれ、言葉尻を奪われた。
「いや、なんか、ムカついて」
「えっ!?な、なんで!?」
「今、俺に告られたときより嬉しそうじゃなかった?」
「そんなことない……」
「ふーん?」
「本当だよ。私、失恋する前提で恋をしたから……びっくりした……」
「……」
真夜中くんは、無言で私の手に文庫本を返してくれた。
「ありが――」
私がお礼を言い出したのと、真夜中くんが私の首の後ろに手を回したのは同時だった。
引き寄せられ、唇を塞がれ、言葉尻を奪われた。