深夜0時、キミと待ち合わせ。
真夜中くんは、最初は意味が分からなかったようで、「ん?」と首をかしげ、すぐに「ああ」と何かに思い当たったようにうなずいた。


「そっか、ダメなんだ。思ったこと言っただけなんだけど。うん分かった」

「……」


そんなストレートな……。

どんな顔をしたらいいのか分からず、私は顔を背けたまま。


「無言ちゃんもう帰る?」

「うん……」

「じゃあ寮まで一緒に行こっか」

「……うん」


今分かった。

避けられたと思って、あんなに辛かった理由。

私にとって、真夜中くんは、自分で思っていた以上に大事な人になってたんだ……。
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