深夜0時、キミと待ち合わせ。
ガタッ!と、椅子の足が派手に音を立てる。

お、落っこちるかと思った……。


座り直して、気も取り直して、


「全然、そんなんじゃないから……」

「ふーん。まぁ、だよね。残念」


白々しい。
微塵(みじん)もそんなこと思ってないくせに。

どんなに思わせぶりな態度をとろうと、真夜中くんは私に興味がない。

大丈夫、ちゃんと知ってる。

勘違いなんて、したりしない。
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