✕✕-- 罪と罰
レイトは椅子にグレイとモルスを座らせ、口を開いた。


「モルスの親について、少し分かったことがある」


レイトがモルスの親の話をすると、モルスは苦しそうな表情をして、握り拳を作った。


「モルスの父、タナトスは、魔法を生み出した。だが、力が大きすぎて、永遠の草原(ここ)に飛ばされた。そこまでは知っているな?」


「ああ」


レイトはポケットからある1枚の紙を取り出し、2人に見せた。


「実はな、モルスは、タナトスの魔法で産まれたわけではないんだ」


「は?」


レイトの言葉に、グレイとモルスの声が重なった。
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